BUZZPRESS

エイプリルフールにおもしろ動画で危機を脱した「ガリガリ君」

エイプリルフールにおもしろ動画で危機を脱した「ガリガリ君」

これからの季節、子どもたちを中心に大人気のアイスが「ガリガリ君」です。4月1日から10円値上げしたガリガリ君ですが、ウソを楽しむエイプリルフールに、あえて「本当のこと」をおもしろ動画で表現したことで、思わぬ大反響がありました。

世間は、ガリガリ君の10円の値上げに対して、どのような反応を見せたのでしょうか?

エイプリルフールに本気で「真実」を伝えようとした赤城乳業

約120人の社員が整列し、神妙な面持ちから深々と頭を下げるだけの動画をエイプリルフールに公開したのが「ガリガリ君」でおなじみの赤城乳業です。

各企業が「ウソ」に対して本気になることが多いエイプリルフールで、赤城乳業は「真実」を伝えることに本気を出しました。

赤城乳業が伝えようとしたことは、主力商品である「ガリガリ君」を25年ぶりに10円値上げすることです。商品はもとより、企業イメージさえも下げかねない主力商品の10円値上げに対して、経営陣を先頭に深々と頭を下げるという他の企業ではおよそ考えられないイメージ戦略で勝負をかけたのでした。

その話題の動画がこちら

「こちらこそありがとう!」好意的に受け止められたガリガリ君の値上げ

エイプリルフールに値上げの「真実」をおもしろ動画で伝えた赤城乳業に対して、世間は好意的に受け止めます。

  • 「25年間、こちらこそありがとう!」
  • 「むしろ、よく今まで値上げせずに踏ん張ってくれた」
  • 「値上げしても、これからも買います!」

たった10円の値上げに対して、これほどまでに気合の入った広告を見て、逆に笑いを禁じ得ないガリガリ君ファンが後を絶ちませんでした。さらに、この広告は海を渡って海外の人たちにも視聴されます。

Twitterを中心に同じアジアの中国、地球の裏側ブラジル、スイーツの本場イタリアでも、赤城乳業の本気に心を打たれる人たちが続出しました。

「申し訳ありませんとありがとうございます」の中に「面白さ」を

この動画を撮影するために、赤城乳業は稼働中の2つの工場の生産を数時間中止してまで臨みました。そこまでして、消費者に何を伝えたかったのでしょうか。

同社は、「くすっと笑える広告」の中に、申し訳ないという気持ちと、ありがとうという感謝を正直に伝えようとしたと語ります。4月1~2日限定で公開された動画に加えて、4月1日に日本経済新聞朝刊に「社員120人が頭を下げる写真」を全面広告で出しました。

会長や社長も出ている企業広告にもかかわらず、写っているのは頭だけという「異色の広告」を出せる赤城乳業の真摯さと豪胆さが際立ちました。

同社の営業本部マーケティング部長の萩原さんは、「あの広告を見ると、当社の頭薄い率がわかるんですよ、11%です」と笑いながら語ります。まるで小学生のガリガリ君が、あの動画を見て言いそうなことをさらりと言うあたり、赤城乳業は企業としても「ガリガリ君」そのものなのだと感じます。

遊び心の中に真剣さを

エイプリルフールにおもしろい動画で危機を脱した「ガリガリ君」ですが、60円から70円に値上がりしたにもかかわらず、前年比150%で売り上げは推移しています。値上げという企業の危機に対して、シンプルに「値上げの事実」のみを伝えたエイプリルフールの動画は、消費者から一定の潔さと面白さをもって受け止められました。

社員が勢ぞろいして頭を下げるだけの動画では、値上げの経緯や背景を一切伝えませんでした。しかし、強烈なインパクトが視聴する人の心に深く突き刺さったことは言うまでもありません。

日頃からガリガリ君のコーンポタージュ味やナポリタン味といった、奇抜な発想で勝負する赤城乳業ですから、世間もこのような奇抜な広告を認めたのではないでしょうか。遊び心の中に真剣さを入れた、赤城乳業がエイプリルフールに見せた「真実」の動画を、一度ご覧になってはいかがでしょうか。

この記事にコメントを残す

Return Top